お客様から投稿されたSEOについての疑問の数々。当社のSEOスペシャリスト・渡部晃也がお答えします。
渡部晃也(わたべてるや)
株式会社ネットパートナー代表取締役兼SEOディレクター。
愛知県豊川市出身、1957年生まれ。
1980年埼玉大学教養学部を卒業後、株式会社リコーに入社。
その後、貿易商社、大手経営コンサルティングファームを経て1993年に経営コンサルティング事務所、ユアブレインを設立。
営業系経営コンサルティング分野で経営指導約70社、教育研修約300社の実績を重ねる。
営業現場の経験を通じて、インターネットの黎明期を迎えインターネットマーケティングの有用性を見越して、ネットサービスの事業化を決意。
1999年インターネットアカデミーでホームページ制作について履修からスタートして事業化に至る。
2000年ウェブコンサルティングとホームページ制作事業、EC代行サービスを開始。
2002年SEO黎明期ともいえる時期にSEOサービスをスタート。
SEO業界の歴史を知る一人として、また現役SEOディレクターとして活動中。
SEO全般についてのご質問
SEOを検討しています。でも、どんなキーワードで契約すれば良いのか分からないのですが?
どのキーワードを選択するかは、SEOでウェブサイトの反響に結びつける上でかなり重要なテーマですね。一般的にSEOキーワードは、「月間検索ボリューム」×「商品との関連性」の2つの軸を目安に検討することが多いです。「月間検索ボリューム」はユーザーが検索する回数の多さを示しますが、昨今では検索ボリュームが多いビックキーワードであれば良いとは言えなくなってきました。それは、ビックキーワードであればあるほど、ユーザーのニーズの強さと反比例する傾向が強いからです。仮にビックキーワードで上位表示されても、反響(お問い合せ、見積り依頼、販売)につながらないという事も、多々あります。そこで、ある程度関連性の高いキーワードを複数選び、上位表示させるという方法が、最近増えてきています。当社では、キーワード調査の専門スタッフが無料にて対応し、お客様に提案しております。
SEOはSEO会社でないとできないのですか?自分でも方法さえ分かれば検索で上位表示させることくらいできそうだけど……。
本来、SEOはユーザー自身が対応可能なことでもあります。グーグルもSEO自体は推奨し、ユーザーに正しいSEOを理解してもらおうとSEOマニュアルを出しているくらいですから。ただ、ユーザーが自分自身でSEOを行なうとすると、ウェブサイトの構築に関わる知識や検索エンジンの特性、キーワードの分析、調査、コンテンツライティングに相互リンクなどの実施、そしてサイトのPRなど、複数の専門的な施策を実施していく必要があります。さらにグーグルは常にアルゴリズムを進化させますので、それに対応しながらご自分のウェブサイトを運営しなければなりません。その知識や技術、くわえて対応の手間を考えた時に、代行を生業とするSEO業者と業界の存在価値があるのだと思います。ただし、SEO業者もいろいろです。安易な“対策”をうたう業者ではなく、グーグルのポリシーに沿う“最適化”という考え方でサービスを提供してくれるSEO業者をお選びください。
SEO会社がやっていることが分からないし、きいても教えてくれない。クライアントにやっていることを秘密にするのが常識なの?
外部リンクの施策についてでしょうか?その場合、どこからどのようにリンクを提供しているかについて、クライアントにはクローズにしておくケースが多いようです。いろいろな理由が考えられますが、もっとも多いのは、外部リンクサイトやリンク設定方法の品質などで、クライアントには何らかの見せることができない事情があるというものです。逆に、外部リンクサイトを公開できるSEO会社はそれなりに外部リンクの作り込みをしており、良質なリンク設定をしているといえるでしょう。そのようなレベルではなく秘密が多いということならば、個人的には他業者に替えることをお勧めします。
某業者にSEO対策を依頼して3ヶ月経ちましたが、まだ圏外です。これはどう判断すればいいのですか?
まず圏外という状況が、検索エンジンからのペナルティによるものかどうかを確認してください。分りやすい確認方法として、タイトルタグで検索してみるという方法があります。タイトルタグとは、そのページのHTMLに<title>○○○</title>と書かれている○○○の部分です。タイトルタグは、そのページが検索エンジンから最も評価されるキーワード要素です。タイトルタグで検索して上位表示されれば、ペナルティを受けている可能性は低いと判断できます。いずれにせよ、SEO業者の施策に改善の余地があることではありますが、ペナルティが原因であれば、SEO業者の施策品質に問題があるかもしれません。
2ページ目までには表示されるが伸び悩み中。上位表示はムリ?
上位表示されないのは、そのキーワードで上位表示されている他ウェブサイトの方が、評価として高い何らかの要素を持っているのだと思います。内部要因(サイトコンテンツの量と質)と外部要因(リンクの質と量)の両面から判断する必要がありますが、最近多く見られる傾向は、内部要因の場合、キーワードに関連するサイト内コンテンツのボリュームが不足しているということです。外部要因の場合は、リンクページのコンテンツ内容が希薄であったり、リンク設定の品質が低いなどが考えられます。上位表示のためには、自身のウェブサイトを改善する必要もあるかもしれません。
某業者にSEOを頼んだらわりと早く上位表示しました。でもその後いっきに落ちてしまい、今もそのままです。何が起きたのか?と確認したら、検索エンジンのアップデートだから仕方がないという回答をもらいましたが、なんだか納得できません……。
そもそもグーグルがなぜ検索エンジンをアップデートするかというと、それは“検索品質の向上を目指して”です。検索品質とは、検索キーワードに対してもっとも適合度の高い(=ユーザーの納得度の高い)サイトを順番に表示することを指しますが、その検索品質を乱すようなSEO対策が普及しだすと、その是正として検索エンジンはアップデートされます。アップデートにより順位が下がったまま戻らないということであれば、残念ながら、そのSEO業者の施策が検索エンジンに評価されなくなったと捉えるしかないと思います。
サイトが上位表示されてもお問合せが増えなくて困る。それはSEOの問題?
一般的にはSEOの問題とは言えません。SEOの守備範囲は、契約したキーワードを検索で上位表示させることにあります。しかしそれだけでは満足できないのも、クライアントの実情でしょう。なぜ上位表示されてもウェブ反響(お問い合わせ)につながらないかといえば、2つの理由が考えられます。ひとつはキーワード選定の方法です。反響につながりやすいキーワードで集客できていなければ、たとえ検索で上位表示されても、そもそも検索ユーザーの興味をひかないということになります。もうひとつは、ランディングページの品質の問題です。検索ユーザーを着地ページから反響ページに向けて、途中で離脱されないようにスムーズに誘導しなければなりません。どちらもウェブ反響を増やすための必須要素です。当社ではこれら2つの点も含めて、アドバイスや提案を行っておりますので、ご興味があればお気軽にお問合せください。
フェアウェイSEOについてのご質問
「フェアウェイSEO」と他社のSEO対策との違いがよく分からないのですが?
“SEO”の本来の意味は、検索エンジン最適化(search engine optimization)です。“SEO対策”とは、そのSEOに対策をするという意味で生まれた言葉です。対策とは、問題ある対象に策を講じるという意味であり、つまり、SEO対策とは検索エンジンに対して策を講じるということです。これは、グーグルの検索品質アルゴリズムを暴き、その仕組みの裏をとった手法で順位を上げるというニュアンスに繋がり、グーグルと敵対して検索順位の表示を上げていこうとするビジネスポリシーが含まれているように思います。
当社も、長年SEO対策をおこなうなかで、他のSEO会社と同様にアルゴリズムの変動の度に順位が上下し、クライアントに迷惑をおかけしては、また新たな手法の模索を繰り返してきました。そして、“SEO対策”というポリシーである限りは、このようなイタチごっこ状態から抜け出ることはできないと痛感しました。その反省から生まれたのが、「フェアウェイSEO(商標登録)」です。
SEOをアルゴリズムの対策としてフォーカスするのではなく、検索品質の向上に貢献しながらクライアントのウェブサイトやページを上位表示させ、オーガニック集客を増やすという方針が「フェアウェイSEO」です。単純に多数のリンクを貼れば良いという従来の考えではなく、検索ユーザーにとっても価値のあるサイト、そしてそのページからの自然なリンクを提供し、クライアントのウェブサイト自体のコンテンツも充実させていくことを丁寧におこないます。グーグルの検索品質ポリシーと共存し、検索ユーザーを満足させることが、クライアントサイトの露出を増やすことにつながると考えております。
内部施策もやるの?サイトをいじられるのは心配だけど……。
はい、内部施策は必須で実施しております。1年くらい前までは、外部リンクだけで上位表示を実現しているSEO会社も多くありました。SEO会社にとっては、外部リンクだけで上位表示を実現した方が手離れはよいし、業務をシステム化できるからです。しかし検索ユーザーが探しているのは、検索キーワードに合致したコンテンツのあるサイトであり、それが検索サービスの原点なのです。グーグルは、外部リンクだけで上位表示されてしまう検索アルゴリズムの不備を、近年急激なスピードで改善してきました。現在では、外部リンクだけでSEOの施策をおこなうのは難しい状況です。当社では、このような現象を早くから予想し、数年前から内部施策に対し、ご理解とご協力を頂けることを条件に、SEOサービスを提供しております。
「フェアウェイSEO」の料金プランと費用について教えてください。
当社の「フェアウェイSEO」には2つのプランが用意されています。「特定キーワードプラン」と「マルチキーワード」です。いずれも、初回のみ初期設定費用を頂戴し、次回からは月額費用として契約期間中、毎月でご請求しております。
「特定キーワードプラン」は、特定のキーワードが上位表示した時のみ課金させて頂きます。原則として1ページにつき10位以内に入ってから、始めて月額料金が発生する仕組みです。「特定キーワードプラン」は、キーワード単位でのご契約となります。
「マルチキーワードプラン」は、オーガニック集客数に対しての課金となります。クライアントサイトに関連するビック、ミドル、スモール、ロングテールに至るまでの全てのキーワードを対象としたマルチレベルのSEOを提供します。ポータルサイトや広告サイトを運営しているお客様が、よく利用されるプランです。
初期費用がかかりますが、初期設定無料の業者が多い中どうしてですか?
しっかりとした内部施策を行なうために必要です。SEO施策には、外部施策(外部リンクによる支持の拡大)と、内部施策(サイト内部の改善)の2つの施策があります。当社では、その両面をバランスよく行なうことが、最も確実に成果を出すポイントと考えています。内部施策を行なうSEO会社でも多くの場合、タグチューニングやサイト内リンクの修正にとどまっているケースが多いのですが、当社では、関連コンテンツの質と量を向上させることに力点をおいています。そのため、お客様にはサイト内にコンテンツを追加増量させて頂くことをご了承いただき、当社のSEO専門ライターがキーワードに関連するテキストコンテンツをライティングし、お客様専用のコンテンツとして設置しております。これによりお客様のウェブサイトは、特定キーワードで上位表示されやすくなるとともに、SEO効果が安定します。もちろん、設置したコンテンツはお客様のものです。このように手間のかかる施策を行なうSEO会社は少ないのですが、当社は効果と価値のある施策として、初期設定費用を頂戴して実施しております。
最近、SEO業者はリンクの質が大事と言い出しているが、どう考えていますか?
グーグルが検索結果を評価、序列するにあたり、ベースとしている考え方の中に「リンクポピュラリティ」というものがあります。これは外部サイトから受けるリンクは、そのウェブサイトに対しての支持と考え、プラス要因として評価するというものです。その「リンクポピュラリティ」を高める施策が、年々変化してきています。初期の段階では、リンクの数で勝負という時代がありました。被リンク数が数万、数十万と、単純にリンク数を競っていた段階です。ページランク至上主義的な考えもあり、とにかく被リンクの数を競っていました。次の段階では、分散という手法がとられました。リンク元サイトの分散、ドメインの分散、IPアドレスを分散させながら、やはりリンクの数で勝負するというものです。ですが、これらはグーグルの「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」により、かなり効果が減じています。
当社では、現時点(2013年4月)リンクの質とは、検索ユーザー視点でリンクの品質を考えるべきであるとの立場を取っております。つまり、外部リンクサイトと、そのリンクを発するページ自体が検索ユーザーにとって閲覧価値があるからこそ、そこに設定されているリンクもクリック価値を発揮し、お客様のウェブサイトへユーザーを誘導すると考えます。